美しい音

私のマウスピースに対する考えは、いかに美しい音をだせるか、ということです。
その為に、少しだけ犠牲になるものがあります。まず、大音量。大音量を出そうとすると木管的な響きが失われます。しかし、本来の遠鳴りが実現できれば、大音量は不要です。次に、吹けばすぐ鳴るという感覚。これは、店頭の試奏で売れる条件ですが、こういう設計にすると、フルに吹いたときに美しい響きが得られません。マーマデュークのマウスピースを吹いてみて少し抵抗が強いと思う方は、是非、リードの硬さやカットを変えてみてください。フレンチカット(W)よりアメリカン(SINGLE)のほうが鳴らしやすくなります。リードは、柔らかめにすると明るく軽い吹奏感になります。私は、この方向性での調整のほうが、いけいけの設計のマウスピースをダークにしたり柔らかくする調整より良い結果がでると考えます。